手話言語条例を制定

3月5日に『大分県手話言語条例』が採択されました。議員提案条例として提案されたものです。耳の不自由な方にとって情報を得る手段として、また自分の思いを伝えたり、コミュニケーションをとるためには、手話は貴重な言語ツールです。耳が不自由な方々とのコミュニケーション手段として、手話を学ぶ方が増えると良いと考えます。
 しかし音が聞き取れないという環境が、文字を理解する上で大変な苦労を強いることを、どれだけ想像できるでしょうか。私自身文字を読む時も、手話をたどる時も、常に音と結びつけて理解しようとしています。単純に指文字さえ覚えておけば話ができるだろうと考えてしまいます。聴覚障がい者の中には、手話の持つ意味や文字を読むことでさえ音以外で受け止めている方がいます。その困難さは並大抵のものではありません。
 障がいのある方々が、安心して自立した生活を送れる社会づくりの一環として、県民が手話について理解を深め、手話を必要とする人が手話を獲得(習得)し、手話によって円滑に意思疎通できる環境を整えたいと考えます。