沖縄返還50年に想う

今日は、沖縄県が日本に復帰した日。日本に復帰して50年が経過しました。
50年を記念する意味から、様々な特集が目に飛び込んできました。太平洋戦争の悲劇の現場の一つ。繰り返してはならない歴史を、ひとりでも多くの人に知って頂き、繰り返すことのないように真の平和をめざして、世界中の人々と思いを共有したいと感じます。
沖縄県での出来事を、沖縄県のこととして知り、それを我が身に重ねる作業が大切だと思っています。他所での出来事と捉えるだけでは、自分の行動に結びつきにくくなります。 ではどの様にすると良いのでしょうか。私は、自分の身近な場所での平和を求める思いと重ねることが大切な気がしています。大分市に暮らす私にとっては、地元津留地区に平和市民公園があり、そこに「むっちゃん平和像」が置かれています。
「むっちゃん」(当時12歳)は、横浜で両親と弟とを戦災で亡くし、大分のおばさんを頼って疎開していました。結核を患い飢えと孤独の苦しみの中、昭和20年の終戦直後、西大分駅近くの防空壕の中で、ひとり寂しく死んでいったという戦争悲話が語り継がれています。この話は、全国的な反響も呼び、ムッちゃんの記念像建立にと各地から寄付が寄せられ,1983年8月12日に平和市民公園に建立されました。
今日、平和市民公園に立ち寄ってみました。むっちゃん像には、千羽鶴がいくつも掛けられており、多くの方々が平和への思いを共有しようとしていると感じました。
ロシアのウクライナ攻略は、戦闘が始まって2ヶ月を超えますが、多くの命が奪われています。2国のどちらが正しいのかは、正確には分かりません。それでも、戦争という悲劇を繰り返さないために、出来ることをしていかなければならないと多くの方々と、語り合いたいと感じています。

2022年5月15日