大分市ー大分空港海上アクセス

ホーバークラフト再就航か

大分市ー大分空港間の時間短縮
 報道発表のあったホーバークラフトの再就航について12月議会に提案がありました。大分市内のホーバー基地と大分空港を約29分で結ぶホーバークラフトは、2009年に機体の老朽化と国内にエンジン等の部品提供可能な企業がないということ等で、廃止となりました。
ホーバー大分航路は1971年に大分空港の安岐町(現在の国東市)への移転とともに、大分市と空港との海上アクセスとして就航しました。当初は50人乗りの小型の船体であったため、少しの波でも上下動が激しく、辛い乗り物でしたが、100人乗りの大型の船体に変わってから、安定性が向上し、乗り心地も改善されました。
 就航当初から廃止されるまで、課題となったのは騒音問題です。多くの方々は馴れたとは言え、夜間の発着時に眠れないという苦情はあったようです。最近の船体は、騒音についてもかなり改善されているとのことですが、今回大分市側の発着地は西大分港を想定しており、発着予定地周辺には住宅地以外に結婚式場やライブハウスなどもあり、地域住民の納得する説明が必要だと考えます。
 今回の再就航についての予算は、再開に向けての調査と、全て受注製造であるため発注仕様書を検討する予算として、2億8千万円余の補正予算が認められました。
 今後検討・整備すべき課題としては、①騒音対策がどの程度必要なのか、②他の船舶との安全の確保、③大分市側の発着場における2次交通の整備、④既存のエアライナー等との共存方法、⑤欠航時の代替輸送手段などがあります。ホーバーの再就航に関して、気がかりなことがあれば、ご連絡下さい。